日経サイエンス4月号の気になる記事。
今回気になる記事は、
- 合成生物学
- 深海へ進出
6種類の塩基
カルフォルニア大学のサンディエゴ校の研究チームが現在ある4種類のDNAに2種類大した塩基配列でmRNAの転写ができることを発表した。
現在のDNAはA,T,C,Gだがそれに2つ足した配列を大腸菌に組み込み転写反応ができるか確認した。
2種類の塩基はBのイソグアニンとSのシュードシトシンである。
2種類増えることでタンパク質の数も得ることが期待できるので医療分野での活躍が見込まれている。
生活跡から進化を探る
イタリアのジェノバ大学の古生物学者は魚の生活跡から深海生物の進化を探っている。
生活跡とは、小さな穴、こすれた跡、くねった筋などの魚が生活していく上でできるものである。
深海生物がいつ深海に進出したことということがこの生活跡をたどっていくことで解明できる。
例えば、イタリアのバロンビローニ二項岩層から腹ペコの魚が捕食した跡が見つかった。
この地域は白亜紀には2000mほどの海底になっていた地域である。
大昔は海底だった場所が現在では地上になっている場所のこういった生活跡を研究していくことで、現在の深海魚の進化を探っていくことができる。
その進化の過程はこれからの生物学にとって有益な情報になるに違いない。
コメント