岡田斗司夫が貨幣経済の次の社会として予想している姿を説く。
岡田さんは、貨幣経済の次の社会として評価経済社会を予想している。
この書籍自体2013年に書かれているが、10年前から今の世の中を予想していたと言わざるえない。
あらすじ
人類がどのように文化、経済を発展させてきたか分かりやすく説明している。
中世では産業革命が人類史のパラダイムシフトで世の中が大きく変わった。
特に人々の価値観は産業革命を契機に大きく変化した。
さらに古い時代では、農耕が始まり狩猟生活が終焉を迎えた。
ここでも、また人類の価値観は大きく変化した。
このような数千年に一度の大きな変化が今起こっている。
しかし、恐れることは無い。
こんなに大きな変化を体験できる人類として変化を楽しもう。
大まかに書くとあらすじはこんな感じ。
感想
私が1番印象に残っている部分は「評価によって社員が社長を選ぶようになる」という部分。
つまり、評価が無いと社長ですらまったく相手にされない社会が来るということだ。
この前兆はすでにある。
転職が多い世の中になっている。
会社員はすでに評価で会社を選んでいるのだ。
この価値観が進むと社長や自分の上に立つ人をもっと明確に選ぶようになるだろう。
しかし、驚くことではない。
我々はすでに日本のトップや市町村のトップを選挙で選んでいる。
こういう感じに社長もその人の評価によって選ばれるのだろう。
次に人類史の説明が面白い。
農耕と産業革命で価値観が大きく変化した説明は物凄く分かりやすいし面白い。
本の1/3くらいかけて丁寧に説明されています。
この部分だけでも読む価値は大いにあるかなと。
これかの社会をどう生きていくという最後の部分も考えさせられる。
これからは価値観をつぎはぎして複数のコミュニティーに所属しながら生きる。
前時代的な考えだと少し抵抗もあるかな。
しかし、一部納得できる部分もある。
会社やサークルまたは、ゲーム友達など自分の居場所が多い方が良いと思っている。
こういう考えはこれからの社会でどんどん必要になっていくのかな。
読み応えある本でした。
岡田斗司夫さんの考えは面白い。
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